電気・通信系の仕事をしている自分の職業病なのかはわかりませんが、旅行をしたりドライブしたりして他県に出掛けたりすると、無意識に電柱を眺めてしまいます。
うわーこの電柱沢山ケーブルが乗っていてゴチャゴチャしているから昇りにくそうだな・・・とか、この柱は太いから支持金物を装柱するのは大変そうだなとか、この地域の接続クロージャは○○製の型番△△を使ってるんだな、アレ扱い易いんだよな~・・・とか。マニアックでスンマセン。
で、ふと我に返り、自分が嫌になります。休みの日くらいそんな事考えんなよと。
まぁけどしょうがないですよね。平日毎日のように向き合ってたら嫌でもそうなります。
というか、毎日向き合ってるのが対人ではなくて対電柱なんて・・・とか考えると軽く鬱・・・。もう20年近くやってますけどね。
電柱番号とは
ところで、電柱1本1本に名前が付けられている事はご存知でしょうか?
例えばこの電柱。
ずーっと近づいていって、目線の高さのもう少し上のほうをよく見ると、こういうものが付いているのがわかります。
我々はこれを電柱番号と呼んでいます。
これでいうと、ホリカワダンチ支8左1、若しくは堀川北幹8L1がこの電柱の名前ということになります。
何故名前が二つあるのかというと、電柱にも当然所有者がいるのですが(例えば電力会社やNTT、その他ケーブルTV会社等)、その電柱の所有者がだれであるのかによって、この名前の札が上にあったり下にあったり、一つだけ付いてたり二つ三つと付いてたり。
まぁ難しい話は置いといて、一番上の札に書いてあるのがその電柱の名前であるという事でいいと思います。
という事でこの電柱の名前は、上に書いてあるホリカワダンチ支8左1ですね。
で、隣、その隣と、名前が変わっていきます。
大体変電所や発電所をスタート(○○支1号のような)とし、順番に数字が大きくなっていくのが一般的のようです。
上記の例ならこの隣にあるのがホリカワダンチ支8だったり、反対隣がホリカワダンチ支8左2だったり。まぁわかりませんけど。
いきなり変わったりする事もあるので。
電柱番号で住所がわかる
こんな仕事を何年もやってますと自分の住んでいる地方なら、この電柱番号を聞くだけで、あ~あの辺りだなと大体の住所がわかるようになります。
確か○○市の××ってスーパーの前に建ってる電柱番号が■■支10号だったはずだから、■■支16号ならそのスーパーから北に少し進んだ所じゃないかな、というように。
長々と語ってますが、オイ!それが一体なんの役に立つんだ!?電力会社に勤めてるわけじゃないし、そんな事知ってても意味ないだろ!と思われるかもしれません。
うーん、正直自分も、仕事以外でこの知識が役に立った事など今までにただの一度もございません・・・。
電柱番号活用法
しかし実は一見なんの役にもたちそうにもないこの無駄知識、意外なところで活用されているんです!
それはなんと、救急車などを呼ぶ時近くにある電柱の電柱番号を伝えれば、場所を特定してくれる!という画期的なサービス。
事故にあったが周りを見回しても田んぼや畑しかない田舎だった・・・そんな時に便利です。
ただし、このサービスは全ての自治体で可能なわけではありません。
むしろ、この電柱番号により場所特定ができる自治体のほうが、現時点では圧倒的に少ないです。
まぁ大変でしょうね、電柱なんて何本も何本もあるわけで、それを全て公共機関が調査したり電柱所有会社から資料を貰ったりしてデータベース化しないといけないわけですから。
自分の自治体がこのサービスを提供しているかどうかは問い合わせてみてください。
なかなか難しいでしょうが、日本全国でこのシステムが確立してくれるといいな、なんて思ったりしています。
てことで!
しろうめず@ShiroUmezでした。
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