今年もいよいよ花粉シーズンが到来、その飛散量は去年の2倍近いとの見込みであり、3月中旬~下旬にスギ花粉のピークを迎えるとの予想。
そんな春の訪れを感じさせるニュースを目にしたその日の朝、出社した僕に驚きの職務内容を上司に告げられた。
【Mission】雪に埋まった通信ケーブルを掘り起こせ!
・・・は?
6メートルの積雪
意味不明。
季節感ゼロです。いやそういう問題か?だってケーブルですよ?あの電柱の高いところを走ってる、あの通信ケーブルですよ?
因みに参考写真が添付された記事はこちら↓
電柱上の通信ケーブルのある高さは、低く見積もっても大体6メートル弱はあります。
確かにここは雪の多い田舎ではあるわけですが、冬ももうじき終わるようなこの季節に6メートルもの積雪なんて・・・。
というか、外めっちゃいい天気なんですけど。
一体どんだけ凄い山奥まで行かせるつもりだよ・・・と、同僚たちと車に揺られる事小1時間。
現場の麓に到着。車を降りるとそこは・・・
まさに季節感無視の白銀の世界でした・・・。
腹を括り、工具やスコップを背負い、決死の冬山登山開始。
寒敷きと呼ばれる、雪上を歩くための草鞋のような物を履き、ぐいぐい歩く。北国の方々なら見慣れているでしょうね。僕は初めて履きましたが、雪の上をすいすい歩けるし、忍者みたいで実は密かにテンション高めでした。
しかしそんな無意味なハイテンションも、歩き始めて10分足らずであっさり消沈。
太ももパンパンです。
いくら便利な物を履いていようが、(雪道は)歩きにくいもんは歩きにくい。
おまけに斜面はどんどん急な勾配になってくるし。
雪に埋まる電柱
前を見ると気が遠くなってくるのでずっと足元だけを見て、ゼイゼイと肩で息しながら歩いていたのですが、腰の疲れを和らげようとえいっと背骨を伸ばしてみた。
その時、僕の目に飛び込んできたものは、今までこの会社で自然に培われてきた常識を覆すには充分な景色だった。
!?
なんと、本当に通信ケーブルが雪に埋まってました・・・。
積雪量6メートル。
ちょっと手を伸ばせば電気の高圧ケーブルで軽く死ねます。恐ろしすぎる・・・。
どうやら大変な積雪量に加え、この部分は雪崩が被さってきたせいで余計に高く積もってしまい、ケーブルが埋もれてしまったようです。
なーんだ、雪崩のせいかー、道理でこんなに積もってるわけだーハハハ。アハハハ・・・
ハ?
ちょ、雪崩起きとるやないかい!
雪崩、普通に死ねます。
生憎仕事に命を懸けられる程のサラリーマン魂は持ち合わせていないので、第二の雪崩が発生する危険性のあるケーブル掘り出し作業はあっさりと諦めて提出用の証拠写真を写すだけ写し、とっとと退散したのでした。
ミッションコンプリートならず!・・・うーん、無念。(鼻ほじ)