1年で唯一、祝日の無い6月。
梅雨に入りジメジメと雨天ばかりの6月。
そんな憂鬱な6月を、皆さんはいかにお過ごしでしょうか?
僕はというと、1年のうちで1~2を争う程6月が好きです。6月がくるのを楽しみにしているほど。それは何故か?
それは・・・梅干しが作れるから!
6月を「海に山にと楽しい夏を迎える前の憂鬱なだけの時間」としてとらえていらっしゃる方。1年のなかで6月しか始めることのできない、梅干し作りに興味を持ってみませんか?
梅干しの効能
梅干しの歴史は本当に古く、我が国では今からおよそ1100年前・平安時代の言い伝えが残っています。それは、村上天皇が昆布茶と梅干しで病気を治されていたというもの。古くから梅干しは、毒消しの薬膳として我々日本人に親しまれてきました。
梅干しの抗菌作用
梅干しにはクエン酸を主とした、強力な抗菌作用があります。抗菌作用とは菌にあらがう力、すなわち体内で食中毒細菌を撃退したり、食品などを長持ちさせたりする力。日の丸弁当や梅干し入りおにぎりは、おいしいだけでなくご飯を長持ちさせるための知恵だったわけです。
梅干しそのものの保存期間も物凄く、なんと安土桃山時代の梅干しが現存するらしい!安土桃山といえばアレですよ、織田信長ですよ!今から400年以上昔。少なくとも400年はもつことが証明されているんです。恐るべき抗菌作用・・・。
疲労回復や夏バテ(熱中症)予防に最適
梅干しは疲労回復にもよく効きます。戦国武将が陣中食として戦場に梅干しを持参したのは有名ですね。
僕も仕事で疲れたときは、自分で作った梅干しを焼酎の湯割りに入れたりするんですが、この晩酌で一日の疲れが吹き飛びます(酒で酔っぱらってるだけだろ!とか言わないように)。
梅雨が明けると灼熱の夏が到来するわけですが、梅干しは夏バテ予防や熱中症予防にもなるんです。体内でエネルギーを作るクエン酸が、夏の暑さの消耗により不足しやすくなるのですが、これが夏バテの原因のひとつ。梅干しが、このクエン酸を補ってくれるわけです。
僕の場合、食欲の無い夏の朝、自家製梅干しだけ口に入れて仕事に出掛けるときもしばしばw
梅干しは二日酔いにも効く!
なんと梅干しは二日酔いにも効いてしまう!
これは梅干しに胃腸の粘膜を保護してくれる働きがあるため。したがって「今日は呑むぞー!」って日に事前に梅干しを食べておくと、二日酔い予防になるんです。
更に残念ながら二日酔いになってしまったときも、梅干しは効果を発揮。胃腸の粘膜を修復してくれる働きもあるので、普段よりも早く二日酔いが改善されていくわけです。梅干し最強すぎる!
そんなわけで、三度の飯より酒が好きな自分にとって、梅干しは無くてはならない必需品であります。
誰でも作れるの?
自分で作る梅干しは、スーパーなどで売られている甘~い梅干しとは違い、塩分18%のそれはもう塩辛い硬派な梅干し。この塩分設定にはいくつか理由があるのですが、そのうちの一つとして梅干し作りが失敗しにくいということがあります。塩をしっかりと使う事により、カビが生えるのを防ぐんです。
したがって昨今の減塩ブームに真っ向から対峙する梅干しっちゅーことになるので、塩分を気にされる方には不向きかも。
そして梅干しは誰にでも作れます。
ただし、梅雨が明けたらかなり長時間天日干しをするので、日中日なたが充分にキープできない環境にある方は少々厳しいかも。これさえクリアできればどなたでも可。
僕は今年から子供と一緒に作ろうと思います。多分3歳くらいから一緒に作れるようになりますよ。梅雨のせいでどこにも連れてってくれないと寂しがるお子さんと、一緒に梅干しを仕込むってのもアリですよw貴重な体験に子供もきっと喜ぶはず。
梅雨も楽しく
さて、梅干し作りの手順ってことで、まずは梅雨入り後の梅選びからになりますが、具体的なことはこれからポツポツと書いていきたいと思います。
梅干し作りを覚えると、祝日も無く梅雨のせいでつまらなかった6月も、楽しみな月へと変わりますよ!是非オススメ。
(おっと、6月はなにも無いと思っていたら、大事な大事なイベントがありましたね!忘れてました↓)
ではでは、しろうめず@ShiroUmezでした。