こんにちは、しろうめず@ShiroUmezです。
先日地元近くの美術館で篠山紀信写真展「篠山紀信 写真力(THE PEOPLE by KISHIN)」が開催されていたので、写真力向上を図ろうと行ってきました。
写真展なんて高尚なものに自らの意思で入ったのは今回が初めて。基本的に美的センスの欠片もない人間ですからね、昔から。だいたい写真展自体、中学生のときに修学旅行で行った長崎の原爆写真展以来なんじゃないの?ってくらいですし。
そんな、カメラ初心者でド素人の僕ですが、今日はそのときの自分なりの感想のようなものを残しておこうと思います。
篠山紀信という人について
篠山紀信と言えば「サンタフェ」!
まずは写真家「篠山紀信」という人について。
僕はこの方について、宮沢りえの写真集「サンタフェ」の撮影者であるというくらいの乏しい知識しか持ち合わせておりませんでした。ええ、買いましたとも当時。もちろん不純な動機でね(キリッ)。
売上部数は155万部以上に上り、芸能人の写真集としては未だにこの記録は塗り替えられていないんだとか。凄いですね!当時、世の男子たちを完全に虜にしてましたからね。
なのでこの方について、僕のような浅い知識しか持ち合わせてないって人も沢山いるんではないでしょうか?(お前と一緒にすんなって?)
芸能人のポートレート
写真展にあった説明によると、篠山紀信という人は常に「今」を切り取る写真家であるらしい。そのため、今、時代のトップを進む芸能人やスターは彼にとって絶好の被写体であり、そしてそれが時代のアイコンとなる・・・。なるほど、時代のアイコンとかなにそれかっこいい。
芸能人のポートレートが多いのはそうした理由からなんですね。
でも時としてその手法は、ただ話題性に便乗した営利的なやりかたであるとして、同業者や専門家などからの批判的な意見も多いようです。
「篠山紀信写真展 写真力(THE PEOPLE by KISHIN)」
美術館内で、5つの部屋ごとにテーマが設けられていました。
「GOD」(鬼籍に入られた人々)、「STAR」(すべての人々に知られる有名人)、「SPECTACLE」(私たちを異次元に連れ出す夢の世界)、「BODY」(裸の肉体ー美とエロスと闘い)、「ACCIDENTS」(2011年3月11日ー東日本大震災で被災された人々の肖像)(「篠山紀信 写真力」のパンフレットより引用)
の5つのセクションで構成されています。
「GOD」は美空ひばりや夏目雅子など、すでにこの世にいない往年のスターたちがテーマ。「STAR」は説明にあるとおり、誰もが知ってる芸能人やスポーツ選手などのスターが並ぶセクション。
「BODY」では前出の宮沢りえの「サンタフェ」の一部がありました。その他肉体と肉体のぶつかり合いである「大相撲」をテーマにしたコーナーなど。「ACCIDENTS」には、東日本大震災で生還された一般の方々の力強いポートレートが並んでいました。
写真初心者の拙い感想
さて、カメラ歴3か月、美的センス「永遠に0」のおっさんの感想を書いてみたいと思います。
それぞれのスターの「顔」
ド素人なので詳しいことはなにもわかりませんが、「GOD」や「STAR」を観て物凄く感じたのは、スターそれぞれの持ち味(特性?「良さ」というべきかな)を出した表情が完璧に表現されているということ。
例えば渥美清の屈託のない笑顔、三島由紀夫の「男力」、浅田真央がめっちゃ楽しそうに滑る姿など。その中でも王貞治の「目力」は凄かった。かっこええなと。
他には「BODY」の貴乃花が印象に残ってます。まだあどけなさを残こすも内に秘めたる闘志剥き出しの表情。強大な壁である大横綱・曙に立ち向かうその姿は当時、相撲なんてまったく興味の無かった僕でさえ熱くなったものでした。
ほとんどが日の丸構図
最近写真に興味を持ち始めて、いろんな本やサイトで技術的なことも勉強してみたりするんですが、そのようなほとんどの資料で「御法度」とされている構図である、「日の丸構図」がたくさんあったのも印象的でした。
というか有名人のポートレートと「ACCIDENTS」の被災者の方々の写真はほぼ全て日の丸構図だったような。
日の丸構図は写真素人がよくやらかしてしまう「なんも考えずに被写体をど真ん中に持ってくる構図」であり、やらかしちゃうと物凄く陳腐でつまらない写真になってしまうという恐ろしい構図として知られています。
しかしやはりプロは違うね!!ビシっと決まってるんですよ全てが。
時代の「今」を表現するアイコンとなる芸能人やスターの表情を、日の丸構図によって活き活きと表している。「なるほど、日の丸構図ってこうやって使うもんなんだな~」なんて偉そうに感心しながら観歩いていました。
【まとめ】これからもたくさんの写真に触れたい
写真家・篠山紀信の写真展「篠山紀信 写真力(THE PEOPLE by KISHIN)」の感想を少し書いてみました。
今回生まれて初めて写真家の写真展というものに行ってみたわけですが、やはりプロの作品に触れるってのはいいもんですね。わからんながらも自分なりに考えてみたりすることもあって、静かで有意義な時間を過ごすことができました。
今後も機会を見つけていろいろな写真をみてみたいなと思います。そうしているうちに好きな写真家を見つかったら、最初はどんどん(構図など)真似をして撮ってみるとか、楽しそうでいいかもしれませんね。
では以上です!しろうめず@ShiroUmezでした。
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