屋外か室内か?自分で工事するLANケーブル配線方法(壁内施工編)

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屋外か室内か?自分で工事するLANケーブル配線方法(準備編)
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屋外か室内か?自分で工事するLANケーブル配線方法(再考編)
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からの続きです。やっと工事編!

さて、開始早々いきなり行き詰ってしまいました。

前回の(再考編)にて、2階PC部屋の真下が1階モデム設置部屋なので、2階から1階にオモリを付けた紐を垂らしてスルスルスル~っとやれば簡単にいくぜー楽勝楽勝・・・みたいな記事を書いたのですが、迂闊でした。

なんと真下の部屋ではありませんでした。

一部屋分ズレていたのです。

という事は当然、2階の壁コンセントから真下にオモリ付紐を垂らしても、目的の場所には降りてこないわけです。

というよりも、1階と2階の間になんの隔たりも無いなんて、一体いつ誰が僕の頭に囁いたんでしょうか?

床材に当たるかもしれない、梁が居るかもしれない、壁の間を上手に通らないかもしれない・・・。数々の難関を、何故工事前の僕の脳内では華麗に乗り越えていたのでしょうか?何故ここまで僕の脳内はお花畑だったんだろうか・・・。

案の定、工事は難関に次ぐ難関、一筋縄では行きませんでした。なにしろ、当初全く予定していなかった、天井内へ侵入するというとんでもなくめんどくさそうなミッションが追加されてしまったわけだから・・・。

 

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まずは2階PC部屋のコンセントカバーを外す作業

砂壁のコンセントカバー加工

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数十年前に建てられた古い古い家なので、見ての通り壁は砂壁です。

実は独身時代この部屋に住んでいたのですが、掃除しても掃除しても壁の砂がボロボロ落ちてくるのでいつもウンザリしてました、この砂壁。

ウンザリしててもしょうがないのでまずコンセントカバーを外します。上下マイナスネジで固定されていたのでマイナスドライバーで開けていきます。

sunakabe

コンセント内部の周囲は思いっきり砂で埋まっていました・・・。

本来ならコンセントボックスを外してLANケーブルを通せるよう加工するんですが、ボックスを外せそうにないので、直接穴をあけることにします。

DSC_0139

ボックスはプラスチック製なので、ドリルで無理矢理開けました。雑すぎる・・・。

硬めの針金のような物をその穴に差し込み、針金の反対側には長い長い紐を結び、そのままいよいよ1階の天井内へ潜入です。

 

1階隣室押し入れの上蓋を開け、天井裏に潜入

マスクとできればヘルメット着用

ヘッドライトが無かったので懐中電灯で照らしてみると、それはもう凄いホコリ。

ウン十年分のそれと、断熱材(グラスウール)のフワフワした綿が、目に見えちゃうハウスダストとしてモヤモヤと舞っています。

その中をマスクもかけずに突進したもんだからもう肺が大変な事に・・・。咳き込んでしまいました。天井裏に入る場合、マスクは絶対に必須です。

DSC_0142

それと、古い木造の家の天井裏などは、至る所から小さな釘が飛び出てます。

丁度自分が天井裏に入った場所は、すぐ上が屋根であるため、上から打ち付けられた無数の釘が飛び出しているわけです。

油断すると頭にプスっと。ヘルメットがあれば言う事無し!

2階コンセント部からの針金無事発見

大きな梁に捕まりながら、歩ける部材を探しつつ慎重に慎重に目的地へ向かってみます。

下手な場所を歩くと、天井は簡単に踏み抜いてしまいます。要注意!太い梁材を選んで確実に歩きましょう。

しばらく天井裏を進むと無事先ほど突っ込んだ針金を発見!慎重にスルスルっと引っ張ってみると、天井に潜る前に準備した紐もしっかりと付いてきました。

ということでまずは第一関門突破。

このまま紐付き針金を引っ張りながら、次の目的地である「1階リビング・モデム付近にあるコンセントの天井部」へと向かいます。

 

最難関!1階コンセント穴から天井裏まで

天井裏をソロリソロリと進んでいくと、目的地(であろう)天井部へあと少し・・・というところで思わぬ落とし穴が。

上部の屋根が狭くなりすぎて、残り2メートルくらいの所までしか近づけないのです。しかしここまで来たからにはやるしかない。

ここから奥さんにも協力してもらいます。

1階から通線ワイヤーを使用し、壁内~天井裏へ

これは、通線スチールワイヤーと呼ばれ、細い配管などに線やケーブルを通したい時に使用するものです。

長いワイヤが巻かれていて、これをどんどん押しながら管に突っ込んでいくんですが、しなやかな腰があり、折れ曲がる事無く管路の中をどんどん突き進んでいってくれるシロモノ。

我が家の場合配管はしてませんでしたが、一応あったら便利かなと思い(当然プライベートでこんなもの使わないので持っている筈もないので)会社から借りてきました。

プライベートでよく配線などされる方は一つ持っておいて損は無いと思いますよ!

天井裏から大声で奥さんに声をかけ、モデム付近の壁コンセント近くに開けた穴に、このスチールの先っぽを突っ込んでもらう。そしてどんどん突っ込んでもらうも・・・天井裏に出てこない!

「もう結構な長さ突っ込んだよ」

と言われましても・・・懐中電灯で必死に照らすも見当たらず。

何回も入れ直してもらったりするも、やはり一向に出てこない。

ここまでか・・・。

しかし、何回目かの挑戦で奇跡が!

天井裏にスチールワイヤが到達したのです。

1階床とその真上の天井裏で歓喜の声を上げる夫婦。

お彼岸の日に墓参りにも行かず、自宅壁内を汗だくになりながらLANケーブル配線してる夫婦なんて、日本中探しても僕たちくらいなもんでしょうね、きっと。取り敢えず夫婦の共同作業、無事成功です。

 

通線完了するも天井裏で引っかかる

というわけで2階PC部屋から壁コンセント穴~1階天井裏~1階リビングモデム付近壁コンセント穴まで、無事紐が通りました。

因みに長さはおよそ15メートル。丁度良い長さのLANケーブルが売ってなかったので、長めの20メートルを用意しました。

いよいよ紐にLANケーブルを結びつけ、1階で引っ張ります。

奥さんに「ゆっくり引っ張ってみて~」と声をかけると、間髪入れずにこう返ってきました。

「引っ張っても引っ張っても引っ張れない!」

・・・え。

なんと、あっさり天井内で引っかかってしまいました。

デスヨネ・・・再び天井裏へ。

実は省いてますが、この時点で天井裏に3階以上は出入りしてました。苦労して目的地まで歩いたのに忘れ物をして引き返したり、天井裏に懐中電灯忘れてもう一回入り直したり。ものっ凄い重労働です。

過去沢山のお客の家の屋根裏に入りましたが、今までで一番キツかった気がする。

 

なんとかLANケーブル配線工事完了

そんなこんなで苦労の末に、やっとの事で完了です。

1階(モデム側)

DSC_0150

こちらは1階壁。モデムを設置した側ですね。1階はボードなので、直接壁に穴開け。(この小さな穴から上に向かって通線ワイヤーを伸ばしてもらいました)

メタリックなカバーを買ってきて付けてみましたが、下の電源コンセントカバーとのギャップが酷い。また後日なんとかします。

2階砂壁(パソコン部屋側)

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スンマセン、プロらしからぬ仕事です・・・。

砂壁に穴を開ける気合いが足りなかったのと、全体的な気力が尽きてしまいこのような形になってしまいました。ま、これも後日、ヤル気のある時に何とかします。

ということで以上、1階から2階への自宅壁内LANケーブル配線工事、無事完了です!

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