鱚(キス)という魚をご存知でしょうか。
「魚」辺に「喜」ぶと書いて「鱚」。読んで字の如く、釣れて喜び食べて喜べる鱚。自分も魚の中で5本の指に入るくらい好きな魚です。
鱚は6月~10月の間なら、防波堤や砂浜から比較的簡単に釣ることができます。釣りというものに詳しいわけではない僕でも、以前はこの時期になると勇んで海へ出掛けたものです。(最近はなんとなく重い腰が上がりませんけど。)
先日のあるお休みの日、同僚が「鱚、少しだけどいる?今朝釣ってきた」と連絡をくれたので、ありがたく頂きました。ということで今日は、この鱚をどうやって食してやろうか悩んだよってお話。
鱚の天ぷらは至高
鱚といえばやっぱり天ぷら。もうね、こいつは最高ですよ。いや、至高!鱚ほど旨い天ぷらを僕は知りません。
それも食卓にコンロと天ぷら用の鍋を用意し、揚げながら食べるのがいい。塩をチョンチョンと少しだけ付けて食べます。揚げたてはそれはもう外はサクサク、内はホクホク。
身だけではなく骨まで食べることができてしまいます。骨は素揚げして塩かけて「骨せんべい」に。カリカリとしてほんとせんべいみたいにいただけます。塩味がまた絶妙!
これお店屋さんで頼むと高いんですよねー。たったの2匹ほど揚げられてるのが1,000円くらいしちゃうんですよ。その辺の居酒屋レベルでも。まぁ鱚に限りません。釣り魚って基本的に高いんです。その中でもこの時期の鱚(本ギス・白ギス)はほんと高級魚です。それがお手軽に自宅で食べられちゃうなんて・・・日本海最高!山陰最高!
しかしですね、天ぷらにするならそれなりのサイズが無いと、イマイチ物足りないんです。あまりにも小さいと食べ応えも寂しいし。今回頂いたのは10センチちょいのサイズを8匹ほど・・・。これじゃあちょっと、ねぇ・・・。
ということで天ぷらは泣く泣く諦めました。
【追記】念願の鱚の天ぷら食べましたYO!
刺身も淡泊ながら美味
ならば刺身!刺身も本当においしいです。淡泊であっさりとしてて、且つ旨味があり歯ごたえもある。わさび醤油で頂くと最高です。
せっかくなので鱚の3枚おろしの手順をメモしときます。
鱚の3枚おろし
- 包丁か鱗取りでウロコを取る(表裏丁寧に)・・・小さいくせにしっかりとした鱗があります。
- 頭を落とし、内臓を取る・・・小さいので内臓は少ししかありません。ササッと処理できます。
- 頭側から尻尾側に、中骨に沿って包丁で切る。反対側も同じく・・・身をごっそりと骨に残さないように!
- 身に付いている腹骨を包丁で削ぎ、小骨をピンセットで抜く・・・刺身でなければこのくらいの小骨取る必要もないんですが。
- 皮を引く・・・皮をつけたままだとやっぱりゴワっとしてます。めんどくさいですが皮は取ったほうがいいですね。
というわけで、写真があればよかったんですが、ありません。行き当たりばったりでブログを書くからこうなる(涙)。ご勘弁を。
さて、処理も終わったし刺身でいただくとするかー。いや待てよ?これだけじゃなんだか物足りない・・・。よし!昆布締めしてみよう!ということで、ここから更にもうひと工程。
鱚の昆布締め
ひと工程といっても簡単です。出汁用の昆布に3枚におろした切り身を乗せ、昆布でサンドするだけ。
そして冷蔵庫に入れ、待つ事3~4時間。
鱚の昆布締め完成です。
どうですかこの飴色、旨味が凝縮されてる色ですよ!
ただ、あまり長い時間昆布サンド状態で放置するのはやめた方がいいです。昆布臭くなってしまうので。量にもよりますが、3時間~8時間くらいまでかな?長くても。早朝に釣ってかえってきた鱚を処理して、夕方晩酌で頂くくらいがちょうどよいかも。勿論昆布は捨てて刺身のまま保存すれば、次の日もおいしいですよ!
【まとめ】この時期の鱚は最高!
鱚の天ぷら、刺身、昆布締めを紹介しましたが、大きなサイズになると塩焼きも旨いです。ホクホクですよホクホク!
鱚ってほんと素晴らしい魚です。何がって、どう調理したって美味しい高級魚なのに、この時期ならどんな竿でも手軽に釣れてしまうところ。テキトーな竿にテキトーなリール組んで青虫付けてポーンと海に投げればビクビク!って釣れちゃうんです。(あまり簡単簡単言うと釣り好きの人に怒られるかな?)
今年は久しぶりに鱚釣り行ってみようかなー。ブログネタにもなるし。
【追記/関連記事追加】ということでキス釣りに行ってきました!
https://www.kangaeruoyaji.net/post-2653/
では以上です!しろうめず@ShiroUmezでした。