1冊のノートにまとめなさいシリーズでおなじみの奥野宣之さん(フリーライター)のkindle本、【「読ませる」ための文章センスが身につく本】を読みました。
何故この本を手に取ったかというと、
- 1冊ノートシリーズを何冊か読んでいるので著者に安心感があったから
- 自分にとって初めてのkindle本だった、かん吉さんの「ブログ起業」読了後のkindleオススメに提示されていたから
- 僕自身ブログを始めて、モノを書くという行為が壊滅的にヘタなことを痛感し、上達したかったから
という3点が主な理由。
というか3点目がほぼメインの理由なんですけど、この悩みに見事に応えてくれる本でした。「読ませる」「人を惹きつける」文章とはどのようなテクニックが必要か?
強引に納得させるべし
必要なのは「正しさ」ではなく「納得感」でしょう。
とにかく言い切る。自信を持って言い切る。
プロブロガー・イケダハヤトさんも著書「武器としての書く技術」で同じようにおっしゃっていました。(書評はコチラ。)
「~だそうです」「~らしいです」のような煮え切らない伝聞口調は、読み手の心に刺さらない。潔く断言して文章をまとめてしまえば、力強い説得力が生まれます。
実体験と実感が説得力を生む
では何故ブロガーの多くは「~だそうです」「~らしいです」のような伝聞口調を多用してしまうのか。僕もそうなんですが。
それはまさしく「伝聞」であり、そこに裏付けとなる実体験がないから。
例えばニュースで知った事実をブログに書こうとしたとき、実際に自分の目で見たことではないのでどうしても伝聞口調になってしまいます。「首相は○○と発言した」とか「芸能人Aさんの素顔・略歴」とか。
このような情報はプロである記者が調べたことであり、実際自分が調べて(首相にマイク向けたりとかさ)知ったことではありません。なのでどうしても言葉に自信が持てず、伝聞口調になってしまう。
このような場合どうすればいいのか。
それは、「書かない」こと。言い切ることができないなら書くべきではないのです。
予防線をはらないこと
自分の文章に自信が持てないと、ついつい文章の中で予防線をはってしまいます。
予防線とは言いかえれば「言い訳」のコト。相手や、どこかの誰かをキズつけないようにと気を回し過ぎて、まわりくどい言い方になってしまう。これもまたどこかモヤモヤした、人の心に刺さらない文章になってしまいます。
「キズつけないように」と書きましたが、この対象は正しくは相手や第三者ではありません。自分です。
文章や言葉で強引に言い切ってしまうと、どこかの誰かが反論してくるかもしれない・・・そんな心配から人は予防線をはる。自分が反論されたくないから予防線をはるわけです。
反論されたっていいじゃない(みつを)。反論されたってことは、反論してきたその人の心を動かしたってことであるし。当たり障りのない文章は誰もキズ付けない代わりに誰の心も動かせない。予防線をはるのはやめましょう。
読み手に負荷をかけない「やさしい文章」
現代人は昔の人みたいに、文章を読むことに慣れていません。基本的に疲れています。目だったり、肩だったり、頭だったり。
そのような現代人にやさしい文章を提供できるように気を付けるのも、読ませる文章が書けるようになるテクニックの一つ。
では、読み手にやさしい文章とはどのようなものでしょうか。
小学生に通じる言葉で
ある言葉を書こうと思いついたとき、「この言葉は小学生にも通じるだろうか」と考えてみる。わざわざかっこつけて難しい言葉を使わなくてもいいんです。
- 「脆弱性」 → 「もろさ」「弱点」
- 「守秘義務がある」 → 「秘密をまもらなければならない」
- 「散見される」 → 「たまに目につく」
などなど。難しい言葉をやさしくすると、負荷が減ります。
これ実際にやろうとすると、ほんと難しいです。「ん~これなんて言えばいいんだろうな」とどうしても悩んでしまう。そんなときはやはり、実際に身近に小学生くらいの子供がいるなら「あの子にわかってもらうためにはどう説明すればいいんだろう」と考えてみるといいです。
実際僕も、4歳ともうすぐ2歳の娘と話すとき、一生懸命考えます。難しい言葉を使わないように使わないように。この心掛けが文章を書くうえでも大事なことなんですね。
ひらがなを使い、熟語をほどく
漢字をわざわざひらがなに戻すことで、目にやさしい「白い」文章ができあがります。
パッと見て漢字が多いと黒いです。黒いとなんとなく敬遠してしまう。僕もときどきあります。難しい漢字は読み飛ばすしね。
さらに、熟語を「ほどく」ことで白っぽさが増します。
- 完了した → 終わらせた
- 前進する → 前にすすむ
- 敗北した → 負けた
など。
漢字をひらがなに戻したり、熟語をほどくことで文章を白くすると、上で述べた「小学生にも通じる文章」にもつながります。
読み手に負荷をかけない「やさしい文章」を心がけましょう。
【まとめ】文章で想いを伝えたいすべての人に
文章を読んでもらうには、きれいな文法や正しい日本語だけではありません。いや一昔前はそれでよかったんです。ですが、現代人は忙しい!とにかく忙しい。
そんな忙しい現代人を振り向かせるためにはそれだけでは足りないのです。「説得力のある力強さ」と「読み手のことを思いやるやさしい文章」が大事。
この2点だけに絞って書いてみましたが、この本の構成は「つかむ・のせる・転がす・落とす」と4つのステップで構成されており、紹介したのはほんの一部です。
その他たくさんの「読ませるテクニック」が書かれたこの本、僕のように文章に悩むブロガーにはもちろんオススメ。
さらに「誰かに文章で想いを伝えたい!けどどう書けばうまく伝わるのかがわからない」と悩んでる人も、ぜひ読んでみてください。
では以上です!しろうめず@ShiroUmezでした。
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