子供たち二人を今年の春から保育園に通わせているんですが、以前、4歳の長女のほうが突然「保育園に行きたくない」と言い出したお話を書きました。
その時娘が僕たち両親に話してくれたのは、お友達と楽しく遊べていないのがイヤだって理由でした。
とにかく保育園に通ってくれないと、両親とも会社に行かなければならないわけだし、なにより娘に休みグセがついてはいけない。そんな想いから当時は毎日ぐずる娘をなぐさめたりなだめたり、時には泣き叫ぶのを無視して強引に連れていったり。
妻も保育士さんやママ友に相談したり、僕も会社で同じような年頃の娘を持つ同僚に相談してみたり。
娘も、僕たちも、それはもう毎朝戦争のようでした。「ぎゃあああいぎだぐない~~~!!」「ダメーーーきーがーえーてえええ!!」「いやあああ!!!」・・・
しかし、ある日突然終戦を迎えました。それはもうあっけなく・・・。
何故娘はあれほど毎朝嫌がってた保育園に、突然行くようになったのか?きっかけはなんだったのか?お悩みのお父さんお母さんの参考になれば幸いです。
保育園に行きたくない理由
娘が保育園に行きたくなかった理由は上記の通り、お友達とうまくいってなかったから。
具体的には、娘が遊んでるおもちゃを取り上げて「(これで遊んじゃ)ダメ!」と言われる。しかたなく他のおもちゃで遊ぼうとすると、やっぱりついてきて「ダメ!」をくらう。
それを泣きじゃくりながら僕たちに話す娘を見て、本当に切なくて可哀想で仕方がなかったのを覚えています。
結局担任の先生に相談
最終的に妻が担任の先生に相談しました。もちろん相手の子の名前は伏せてね。トラブルは避けたいですから。
すると先生、驚きの言葉を発されたのです。
「原因はAちゃんですよね・・・。ちょっと気になってたんです。」
なんと担任の先生、ウチの娘が保育園に行きたがらなくなった理由に気付いていたらしいんです!
我が子とAちゃんの性格
聞いてみるとそのAちゃん、結構イケイケらしいwとにかく自分が中心にいないと気が済まない性格らしく、良く言えばリーダー的存在。他のコを叩いて泣かせたりなどのトラブルもちょくちょくあったようで。
対する我が娘は、筋金入りのマイペース。邪魔をされるのがとにかく嫌い。
そんなもんだからそのAちゃんとは水と油というか、合わないんだろうなぁと思ってました。
ある日突然「保育園行く」
「他のコと遊んでみたら?」「イヤなコトはイヤって言ってやれ!」そんなアドバイスをしたり、時にはある夕食のとき、いきなりシクシク泣き出して「保育園行きたくない」なんて言うもんだから、抱っこしてお散歩しながらなぐさめてみたり。
ある朝、日課であるブログ更新のために寝室の隣の部屋でキーボードを叩いていると、いつものように起きてきた長女。さて、戦いのゴングか・・・と身構える僕(毎朝この時点で「保育園行きたくない・・・うわあああん」が始まるもので)。
「おにぎり食べる」
・・・お、おう。ならリビング行こうか。
妻も次女も起きてきて、いつものようにおにぎりを食べていた娘がポツリ、ポツリと呟きだしました。
「○○ね、保育園でお昼寝するときひまわり組さん(年長組)におなか「とんとん」してもらうの」
突然、お昼寝のときのことを話し始めた長女。そこから保育園での様子を淡々と語り始めました。
いつもアレして遊ぶ、コレして遊ぶ、そんな他愛のない話のなかに、何故かたびたびAちゃんの名前を登場させる娘。こっちはなんとなく名前出さないように意識してるのにw
その会話に妻も加わり、「へぇ、Bちゃんってどの子?」「Cくんはどれ?」と、入園式の記念写真を持ってきて娘に聞き始めた。いつのまにやら3人で顔と名前の一致作業が始まりました。
中にはまだ娘が名前を憶えていないコがいたので、「じゃあさ、今度このコの名前憶えてきて、お父さんに教えてよ」と言ってみると、黙ってうなづきました。
静かに淡々と会話をしていた長女に「さて、そろそろ着替えよっか?」と恐る恐る聞くと、突然長女は言いました。
「○○ね、保育園頑張る。」
行くと言い出した原因は不明
あっさりと保育園へ
お弁当の準備のため台所に戻っていた妻の耳にもその言葉が聴こえたらしく、猛ダッシュで長女に抱きついてました。涙流しながらw
「えらいね!えらいね!」「お母さん、応援してるからね!」
その後は、今までとは考えられないくらい順調に準備ができ、あっさりと車に乗って保育園に連れていくことができました。
なんで・・・?え、なんで行く気になったん?
父の頭の中はこの想いが駆け回ってましたけど・・・。なんだったんだろうマジで。
覚悟を決めたのかもしれない
その日の「保育園に行ってあのコの名前憶えてきて」って言ったのが良かったんじゃない?って思いますよね。でも違うと思う。
というのが、その日は朝起きたときから様子が違ってたから。テンションが低いわけではないんだけど、なんか妙に静かで、落ち着いていて。
と思い出しながら書いていると、なんとなくわかりました。
あの時の長女の様子、あれは「覚悟を決めた状態」だったのかもしれないなと。「行くしかないな・・・」と。自分で決めたのだと思います。
【まとめ】自分で成長する力
娘なりに、永い時間をかけて腹をくくったんでしょう。このままじゃいけないって気持ちもあったんだと思います。
心を鬼にして毎朝むりやり保育園に連れていっていた妻も、ようやく肩の荷がおりたようでした。
これからの長い長い人生、集団生活は避けて通れません。むしろ積極的に輪の中に入って、助け合ったり、高め合ったりしながら一人の人間としてどんどん成長していってほしい。
子供って、ある日突然自分の力で成長するもんなんだなって、久しぶりに感じた出来事でした。
これからもその成長を、しっかりと見守ってあげたいな。心からそう思ったしろうめず@ShiroUmezでした。
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