こんにちは!しろうめず@ShiroUmezです。
先日本屋さんでたまたま目にし手に取った本、「僕はアスペルガー症候群」という書籍についての感想を書いてみたいと思います。
著者の権田慎吾さんという方ですが、タイトルにある通りアスペルガー症候群と診断されたそうです。それも子供のときにではなく、大人になってから、40歳のときに。
この本は、サラリーマンとして働く著者が今まで体験してきたこと、症状、アスペルガー症候群という障害を持った方に対しての付き合い方などが綴られていますので、興味のある方は是非読んでみてください。
職場にいる「ちょっと変わったヤツ」
この本を手に取ったのは実は偶然ではありません。見つけたのは偶然ですが、興味を持って手に取りました。というのも、この本のサブタイトルにある【あなたの職場にもいませんか?「ちょっと変わったヤツ」】という文言に惹かれたから。
はい、いるんです。我が社に。
昨年入社した僕と同世代(2歳くらい上だから、現在40歳くらいかな?)の人なんですが、なんとなく「この人アスペルガー症候群かな」と思う場面が多々ありまして。
しかし僕はアスペルガー症候群という障害のことを、実際のところ詳しく知りません。そんなときに出会ったのがこの本です。
アスペルガー症候群の定義と症状
アスペルガー症候群とはこんな病気
まずアスペルガー症候群とは、自閉症の中で、知的発達の遅れがない障害のものを言うらしい。人付き合いが苦手であったり、空気が読めなかったり冗談が通じなかったりするものの、知的障害などはないので「ちょっと変わったヤツ」くらいにしか思われない。
アスペルガー症候群の主な症状
では著者の言う症状をズラッと挙げていきたいと思います。
- あいまいな言い回しがわからない
- 冗談が通じない
- その場の空気が読めない
- 他人との距離感がわからない
- 考えていることがいつのまにか口に出てしまっている
- 同じ失敗を何度も繰り返す
- 思い込みが激しく、信念が強い
- 好きな事はとことん追いかけ、粘り強い
- 同時に2つ以上のことができない
- 大きな音に敏感で、不安感や不快感を覚えてしまう
- 緊張すると吃る(どもる)
- なにがなんでもやらないと気が済まないという強迫観念がある
- 手先が不器用
- 追い詰められるととんでもなく大胆な行動にでてしまう
この中で自分がちょっと気になったのは、「大きな音に敏感で、不安感や不快感を覚えてしまう」という話。というのも、著者は子供の頃から両親の夫婦喧嘩に悩まされてきたそうで、「ドスン!」「バシン!」という音がトラウマになってしまったといいます。
短絡的かもしれませんが、このあたりに病気の原因があるのではないかとなんとなく感じてしまいました。
アスペルガー症候群という病気を持つ大人との接し方
著者は、この本を書くことで、人々の持つアスペルガー症候群という障害に対する誤解や偏見を解くキッカケになれば嬉しいと綴っておられます。そして著書の所々で「アスペルガー症候群という病気を持つ人との接し方」を書いておられます。
そのあたりをまとめてみます。
- あいまいな言い回しを避け、例えば「何分までにやれ」といった具合に具体的な指示が欲しい
- 他人にものを教えるのが苦手なので、管理職より職人として扱うほうがよい
- アスペルガー症候群をタブー視せず、オープンな職場作りを目指すことが大事
- 頼み事は口頭ではなく、ビジュアル情報(メモ書きや写真付き説明書など)で
- 道筋を示すアドバイスが欲しい
- 自分で目標をたてて遂行するのは苦手だが、青写真を示してくれたらうまくできる
- パニックを起こすので怒鳴らないでほしい
著者も書いておられますが、扱いにくいからと疎外していては、真のバリアフリー社会を目指すのは程遠いということです。お互いの歩み寄りが大事であると思います。
【まとめ】本人も周りも「理解すること」が大事
さて、この本を読んでみて件の同僚について考えてみました。上に書いたアスペルガー症候群の症状ですが、僕が見たところ全て当てはまりました。もちろん、実際に彼がアスペルガー症候群であるかどうかはわかりません。
ただ彼は、凄く気が利く男であり、いつも周りの人のことを気にかけています。(全く違うベクトルを向いている事も多々ありますが・・・)これからもずっと付き合っていきたい仲間であることに違いはありません。
この本を手に取ったことをキッカケに、今後もアスペルガー症候群についてもっと詳しく勉強していきたいと思います。
アスペルガー症候群持ちのサラリーマンとして会社でどう立ち回っているのか、結婚して子供もいる著者がどう家族と向き合っているのか、その他これまでの経験や、病気との向き合い方などなど貴重なお話が沢山まとめられています。
実際に、自分はもしかしてアスペルガー症候群なのではないか?とお悩みの方も読んでみられるとよいと思います。著者の幼い頃からの体験談は、きっと参考になることでしょう。
では以上です。しろうめず@ShiroUmezでした。