こんにちは、しろうめず@ShiroUmezです。
僕が住んでいる鳥取県は、言わずと知れた「日本一人口の少ない県」でありますが、世帯当たりの自動車保有率は全国平均よりも遥かに高く、上から数えた方が早いんです。(全国で15位)
すなわち自動車がないと普段の生活すら危うくなるほど、自動車依存率の高い県なのです。
理由は、人口が少ないために公共交通機関が充実していないこと、需要のある店舗などが密集していないことなどが挙げられます。(道路工事だけは年がら年中県内至る所でやってますけどね。おいおい鳥取県を道路だらけにしてただの通過点にする気かと。益々過疎るぞと。)
まぁ田舎あるあるだと思います。
というように車社会にずっぷり浸かってる僕ですが、先日あるイベントにたまたま遭遇し、そんな車依存の自分を見直してみる良い機会がありました。たまには車に一切頼らない日があっても面白いかもよ?ってなお話。
長野県松本市が推進している「松本カーフリーデー」
松本城前(大名町通り)は通行止めに
先日、長野県松本市を子供と二人で散策していた時のお話。
シルバーウィークを利用して、家族4人で妻実家のある長野県に遊びに行ってたんですが、旅行初日はそれぞれ大人ひとり子供ひとりの2グループに分かれて遊ぶことにしました。
妻は上の子連れて旧友とランチへ、僕は2歳の次女と一緒に松本市にある「国宝」松本城へ行ってみる事に。
カーナビを頼りに慣れない松本の町を走り、なんとか松本城周辺に辿り着いてみると、なんと交通規制に引っかかってしまいました。
ナビに従って松本城来てみたらこの仕打ち pic.twitter.com/GA1fPnGwhf
— しろうめず (@ShiroUmez) 2015, 9月 20
連休真っ只中で混雑した状況のなか、なんとか付近の空いている駐車場を見つけ出し、車を停めることができました。
偶然遭遇した「松本カーフリーデー」
いざ松本城に入城。お堀の周りを次女とお散歩。
立派な城だな・・・さて、せっかく来たことだし天守内へ入城しようぞ!ということで入口へと向かってみると、なんと60分待ちとの案内看板が。
さらに城内では、車で来ていた自分にとっては禁断の、このような魔のイベントが開催されているではないかあああ!
(地ビール他沢山のビールが愉しめる「ビールフェスフェスティバル」)
逃げるように松本城公園を後にし、市街地へと繰り出すことにした僕たち親子。あんまりのんびりもしてられないしね。
お城の外に出てみると、目の前に広がる道路は歩行者天国。普段の状況を全く知らない県外者な僕たちは、特に気にすることもなくブラブラと歩き始めました。
しばらく歩いていると、なにやら楽しそうな歌声が。
この会場に来て、初めてこの日が年に一度の「松本カーフリーデー」というイベントデーであることを知ったのでした。(来て早々遭遇した大名町通りの通行止めも、このイベントの一環。※上写真は松本市出身のミュージシャン「でしコ」さん。)
松本カーフリーデーとは
さてこの「松本カーフリーデー」なるイベント。
僕たちの歩いたこの大名町通りの他、高砂通り・中町通り・縄手通り・緑町通りの5つの通りを歩行者天国化(午前10:00~午後3:00)し、
市街地での移動に、できる範囲でクルマ以外の移動手段を検証して、同時に市街地のあり方を考えるきっかけにするための一日
を作ろうというのがこのイベントの趣旨だそうです。ノーマイカーデーを作ろうというわけです。
ウィキペディアによると、1997年にフランスで始まったのをきっかけに、その後世界各地でこの「車のない日を体験するイベント」が広がったとのこと。
日本で本格的にスタートしたのが2004年(長野県松本市のほか東京都・横浜市・名古屋市など)、以降毎年9月16日から22日までのうちのどこかで開催されるようになったそうです。(年に一回のこのイベントに偶然遭遇した自分は運が良かったわけですね。)
ノーマイカーデーを作るメリット
開催側の目的はさておき、ノーマイカーデーを作ることによる自分なりのメリットみたいなものを、せっかくなので考えてみたいと思います。
車の運転を気にせずに酒が飲める
いきなりそれかと・・・。自分で書いておいてため息が出ます。メリットとして考えた、一番しょっぱながコレとか。もうね・・・。
でもこれ、自分みたいなアルコール大好き人間にとっては大きなメリットですよねw
今回訪れた松本城公園内でのビールフェスティバルにしても、公共交通機関を利用してもしも自家用車で来ていなかったら・・・。イヤイヤ、さすがに呑みませんよ?昼間っから・・・幼子ひとり連れてるのに・・・そこまでじゃないですよ?僕は。
子供は電車とバスが大好き!
よその子の事は詳しく知りませんが、ウチの子たちは本当に電車やバスが大好きなんです。
電車やバスに乗れたらそれだけで大喜び。目的地より、移動手段そのものが目的のようになってしまってます。駅とか大好き。
お休みの日はいつも車でデパートや公園に出掛けますが、たまに公共交通機関を利用して子供を連れて出掛けてやると、普段の数倍喜びます。そんな子供たちの大はしゃぎを見るだけでも充分なメリットに値します。
のんびりと考える時間を作ることができる
普段車の運転ばかりしていると、当たり前ですが運転に集中しないといけないので、余計なことを考える時間がありません。
僕はこの余計なことを考える時間が大好きです。理由は、ぼけーっとアレコレ考えることによって、ふとした疑問や考えが整理されることがよくあるから。
「考える」ことが人間にとっていかに重要か。こと現代社会においては、この「考える時間」というものが極端に少なくなってしまってます。やることが多すぎて忙しすぎるんです我々日本人は。
車の運転をやめることで、そんな「考える時間」が自然に生まれます。電車やバスに揺られていれば、運転なんかに意識を傾ける必要もなく、のんびりと、ぼけ~っとできる。これは素晴らしいメリット。
「考える」ということほど、贅沢な楽しみはない―――というのは僕の好きな思考の整理学 (ちくま文庫)の著者である外山滋比古さんの言葉。考えることは楽しいことなのです。
まとめ
たまたま訪れた「松本カーフリーデー」にて感じた、「車の無い一日を体験することについて」の考えなどをまとめてみました。
公共交通機関を使うことによる経済効果や、CO2排出削減という地球環境問題の改善などが、開催側の本来の目的であることは言わずもがなであります。
しかしそんな難しいことを意識しなくても、自分なりのメリットがたくさんあります。(もちろん「不便」などのデメリットも存在しますが・・・。)
田舎暮らしや地方社会では、もはやなくてはならない必需品である自動車。ですがたまには(仕事の日は少々厳しいのでお休みの日とかに)車に全く頼らない一日を自ら作ってみるってのも、案外楽しいもんかもなーと思ったしろうめず@ShiroUmezでした。
ではでは!
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