秋も深まってきた事だし恋バナでも聞く?腹の出たオッサンの昔話だけど

雑記・雑感

ゾンビ大川

こんにちは、しろうめず@ShiroUmezです。

僕は今でこそ二児の父親であり、妻帯者であり、どこにでもいる腹の出たただのオッサンなんですが、そんなオッサンにも、異性のことで消耗しまくってた若いときがありました。

それはもう毎日毎日消耗してました。消耗して消耗して、結果僕が得たものとは?

40前のオッサンの過去の恋バナなどどこに需要があるかわかりませんが、人恋しさ募る秋ということで、どうかお許しください。

 

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Kとの出逢い

彼女を初めて知ったのは、もう30年近く昔。小学校高学年の夏に行われた、学校行事のキャンプでのことでした。

キャンプには、当時通っていた小学校の他に、この後進学する中学校で新しく仲間になる、同町内の他校の生徒たちも参加していたのです。

2日目の夜、キャンプファイヤーに照らされた彼女と目が合いました。ニッコリと微笑んだ彼女。その瞬間、小学生の僕は恋に堕ちました。一目惚れってやつです。

今考えても彼女は特に可愛いわけでもなく、可愛くないわけでもなく、失礼だけど特に特徴の無い顔。そんな彼女になんであの時一目惚れしたのか、未だにわからない。キャンプファイヤーという非日常のあの瞬間に、偶然彼女と目が合った。ただそれだけのことです。

小学生の恋なんてそんなものなんです。

彼女の名前はK。先程書いた通り、Kは同町内に住む他校区の児童。そう、学校が違うので、キャンプが終わると次いつ逢えるのかわからないんです。

でも、キャンプ中、僕は彼女に一言も話しかけることができませんでした。それどころかキャンプファイヤーのあの瞬間以降、目さえも合わすことができなかった。

何が起きるわけでもなくキャンプは終わり、翌日から再び日常が戻ってきました。日常だけど、非日常な毎日が。

Kに逢えない毎日は、僕の中のKの存在をどんどん大きくしていきました。まだ一度も話したことも無いのに。Kは僕と目が合ったことなんて、覚えてすらいないだろうに。

小学生の恋なんてそんなものなんです。

 

再会したあの日の衝撃の事実

次にKに逢ったのはそれから約1年後、中学校の入学式。

嬉しくてたまらないはずなのに、やっぱり僕はKと目を合わすことができないでいました。

何故ならその日の僕の中の羞恥心は、初めてKの存在を知ったあの夜の比ではないほど大きいものだったから。理由は二つ。

一つ目は、この日まで、想いを勝手に膨らませてしまっていたため、余計に恥ずかしくなってしまったこと。まぁありがちです。

二つ目は、自分の容姿が、あのキャンプの頃とは全く違うものになってしまっていたこと。

入学した中学は、当時でもかなり校則が厳しい学校だったんです。特に厳しかったのは頭髪についての規則。男子生徒は丸刈り、女子生徒はオンザ&おかっぱ。(※オンザ・・・オンザ眉毛。前髪が眉毛の下まで伸びてたら、生活指導がハサミ持ってきてその場でバッツリ。そんな時代。)

そう、坊主頭を見られたくなかったんです。髪の長かった小学校時代の僕のことなんて、覚えてすらいないかもしれないのに。いや、覚えてなんていないだろう。だってKが僕を目にした事なんて、キャンプファイヤーのあの夜、あの瞬間だけなのに。

ウジウジと考えてる僕に、Kは話しかけてきました。

「その頭もいいねw」

初めて聞いたKの声でした。

 

毎日がエブリデイ。

それから数年後にKから聞いて衝撃を受けた話。実はKは、あの夜より以前に僕のことを知っていたらしいんです。

「ずっと好きだった」

まさかの両想い。けれど中学時代は、こっちが告白しようとしたときにはKに彼氏が、Kが彼氏と別れたときはこっちに彼女が。それを何回か繰り返し、Kと付き合うことになったのは更に数年後、高校3年の夏のこと。

その後それぞれ専門学校に通うため、二人で大阪にて半同棲。2年後一緒に帰郷。就職。バラ色の毎日。もう毎日がエブリデイ。

成人を過ぎた頃には、当然のように「いつかこいつと結婚するんだろうな」と意識するようになっていました。僕だけでなく、お互いの両親、家族、更には二人の共通の友達たちでさえも。たった一人を除いては。

 

こんな想いは一生のうち一度だけでお腹いっぱい

目つぶし

「好きな人ができた」

Kがそう告げてきたのは22歳のとき。頭の中真っ白。口は渇いてつばを飲み込むことができない。心臓は今にも飛び出そうなほどバックンバックンと音を立ててる。

相手はなんと、二人の共通の知人男性。既に浮気関係にあったようです。

その後のことはあまり覚えていません。浮気相手と色々もめて、泣いて謝るKを許して再出発しようとして、結局ダメで、その1年後にお別れをした。23歳の秋でした。

 

大人になった二人

紅葉の季節がくるとたまに思い出す、ただのオッサンの切ない想い出。

Kとはその後三十路の同窓会のときに再会。「あの時は・・・酷いことして本当にゴメン」なんて神妙な顔で謝ってくるもんだから、つい笑ってしまいました。いつの話してんの、と。

ちなみに別れたときも、Kの浮気が原因でした。彼女は今、小学生の息子を持つお母さんとして頑張っているらしい。彼女にとっての最後の彼氏が僕だと聞いて、何故か安心した同窓会。

キャンプファイヤーのあの夜のニッコリ微笑んだKの顔は、今でも僕の脳裏に焼き付いています。おしまい。

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