こんにちは、しろうめず@ShiroUmezです。
SONY SmartBand(スマートバンド)2 SWR12を使用し続け、約1ヶ月が経ちました。
睡眠の深さや長さなどの質に加え、今モデルから搭載された心拍センサーによる心拍数やストレスの測定など、様々な機能を毎日の生活に役立てて(というか楽しんで)おります。
これまでSWR12について使用感やレビューなど沢山の質問を頂きました。その中で一つ、非常に気になるご質問が・・・。それはSWR12の歩数計などの精度について。
SWR12の、歩数計やウォーキング測定などの機能はどうなのよと。どのくらいの精度なんだろうかと。
実は前モデルのSWR10を使用していたときから僕も気になっていたんです。ということで今回、SWR12(及びAndroidアプリ「LifeLog」)の歩数計としての精度を調べるべく、実際に測定してみました。
そして調査した結果、どうやら僕はとんでもない勘違いをしていたみたいなんです!
SWR12の歩数計精度測定方法
今回僕が、SWR12の歩数計機能の精度を測定した方法をまとめます。
①実際に歩数を数える
自宅の近所を実際に歩き、頭の中で歩数を数えます。
当然この数値(歩数)が基準になります。この数値とどれだけ離れているかで、SWR12の精度がわかるはず!
②SWR12とAndroidアプリ「LifeLog」を併用する
SWR12をいつものように左手首に装着し、ズボンのポケットにスマホ(XperiaZ3)を入れて歩きます。
もちろんSWR12もスマホも電源はオン状態。「LifeLog」アプリは最初のサインインさえ完了していれば、バックグラウンドで勝手に動作してくれます。
これは日常の僕のスタイル。仕事中も睡眠中もウォーキング中もこの状態(SWR12&LifeLog)です。
③Androidアプリ「LifeLog」のみの測定
SWR12の電源は落とし自宅に放置。スマホ(電源オン)だけポケットに入れてウォーキングに出発。もちろんSWR12は切断状態です。
即ちAndroidアプリ「LifeLog」のみでの測定ですね。
基本的にこのアプリのみで歩数が測定できるので、特に問題無いとは思います。SWR12は、睡眠と心拍数を測定するためのものであると思ってるんで。
④SmartBand2 SWR12のみの測定
最後にコレ。スマホの電源を落として自宅に放置。SWR12の電源オンで手首に装着して歩きます。帰宅後スマホの電源を入れ、SWR12と接続し、LifeLogアプリで測定値を見る、と。
歩数はアプリで測定してるはずなので、これ下手したら歩数「0」です。無駄歩きです。まぁダイエットに繋がるから無駄ではないか・・・。
測ってみた
ということで実際に測ってみました。①の「実際に歩数を数える」は②以降と平行して測ればよいので実質同じコースを3周するわけです。ご近所で庭いじりをしてるおばちゃんの、不信感いっぱいの視線が少々痛かったです。
ではまずは実測値。歩きながら頭の中で数えた歩数は274歩でした。その後も頭の中で数えましたが276歩、273歩。ということでこの274歩という数値が基準となります。
次に②のSWR12とLifeLogアプリの併用。まずはスタート前のスクリーンショットがコチラ↓
②の状態で歩いて帰ってきたときのスクショがコレ↓
6,622歩から6,357歩を引くと・・・265歩!
実測値と9歩程度の誤差はありますが、ほぼ正確な数値が出ました。割合で表すと、わずか3%程度の誤差ということに。イイ感じ。
次に③「アプリのみで測定」です。こちらもわりと正確な数値が出るかと思いきや・・・
6,751-6,622=129歩!?
なんと実測値より145歩も少ないです。コチラの誤差は52.9%・・・半分以上の誤差ですね。ここまでかけ離れてしまうとは。
最後に④のSWR12のみの測定値。上でも書きましたが、歩数はアプリのみで測定してると思い込んでいたのですが・・・
7,151歩-6,751歩=400歩・・・。46%もの誤差がありますが、ちゃんと測定されていたことに驚きを隠せません。てっきり出発前の数値と変わらない値が出ると思ってたのに・・・。
SWR12とLifeLogはどのように歩数を測定してるの?
今回調査してみて、SWR12とLifeLogアプリは、それぞれどのように歩数を測定しているんだろうかという疑問が生まれたので、ちょこっと調べてみました。
歩数測定方法の基本「振り子式」と「加速度センサー式」
LifeLogアプリの公式説明を抜粋します。
Lifelogにまとめられた情報は、SonyのSmartWear機器のインテリジェントセンサーテクノロジーを使用して収集されたものと、Android™スマートフォンのアプリとセンサーから取得したデータを経由して収集されたものがあります。
ふむふむ、なるほど・・・つまり、どういうことだってばよ???
そもそも歩数計ってのは昔からあるけど、どのように測定されているのかを調べてみたところ、主に「振り子式」と「加速度センサー式」の2パターンの測定方法があると言う事を知りました。
「振り子式」は昔ながらの歩数計
このうち「振り子式」という測定方法は、昔から存在する歩数計に使用されてる測定方法。内部のバネの揺れなどで歩数を計測する方法です。
手に持って振ったら1歩2歩とカウントされちゃうアレですね。
LifeLogにもSmartBandにも説明の中でこの振り子式を採用しているとの文言は見当たりません。それもそのはずで、現在の歩数計はより精度の高い「加速度センサー式」が主流であるらしいんです。
現在の主流は「加速度センサー式」歩数計
加速度センサーについてわかりやすかったのがコチラのサイト様↓
外部リンクIT用語辞典e-Words
加速度センサーとは、物体の加速度(速度の変化率)を計測するための装置。一定時間の間に速度がどれだけ変化したかを計測する。加速度センサーの組み込まれた機器では、それを持つ人が「走り始めた(速度が上がった)」ことや、「走るのをやめて歩き始めた(速度が下がった)」ことなどを判別できる。
(中略)
加速度センサーは人間や機械の運動による動きの変化だけでなく、重力による運動の変化を計測することもできるため、物体の傾き具合を検出することもできる。
LifeLogアプリもSmartBandも、この加速度センサーによって歩数を測定しているわけです。
加速度センサーを応用したアプリや機器は種類も様々で、ぞれぞれで精度も変わってくるとのこと。この辺りはまぁアレだ、なんでなのかはよくわかりません。詳しく知りたい方は「加速度センサー 歩数計」辺りでググってみてください()。
まとめ
ということで強引にまとめます。
- AndroidアプリもSmartBand2 SWR12も「加速度センサー」により歩数を測定している
- ただし、片方ずつでは精度が悪い(実測の結果)
- アプリとSWR12を併用することでかなり正確な歩数が測定できる
ということ。
ちなみに歩数計のなかでも「万歩計」という登録商標を取得していることで有名な山佐時計計器株式会社での合格基準は、「2個の万歩計の計測誤差が500歩あるいて±3%以内の誤差」だそうです(参考URL)。
今回僕が計測した歩数は270歩と言う事でこれには少々少ないですが、LifeLogとSWR12を併用することで、見事に実測値と3%の誤差で収まったわけです。
何故、併用すると精度が上がるのかについてまでは、正直よくわかりません。その他のセンサーや機能の絡みでしょうか?
まぁとにかく結論!正確な歩数を測定するためには、LifeLogアプリとSmartBand2 SWR12とを併用して使うとgood!
では以上です、しろうめず@ShiroUmezでした。
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