こんにちは、しろうめず@ShiroUmezです。
暖冬と云われていた今シーズンの冬ですが、ここにきて特大級の寒気が流れ込み、全国各地で大雪になりましたね。沖縄本島では観測史上初の雪だったそうで。
僕の住む山陰地方・鳥取県は、知る人ぞ知る「雪国」だったりします。
え?「砂漠あるのに?」って?
アレ砂漠じゃねーよ砂丘(さきゅう)だよ!!
別に暑くて暑くて植物が育たず砂漠化したわけじゃないです。あれただの「広い砂浜(すなはま)」ですから。(何故ラクダまでいるのかは知らんけど。)
でね、テレビなんか見てると、雪に慣れない地方の方々が大慌てしてたり戸惑う様子とかしょっちゅう流してるじゃないですか。運転してた車が雪にはまって動けなくなったりとか、んでむやみにアクセルふかして余計深みにはまってしまい出られなくなってしまってる人とか。
雪国育ちの僕からしたら「違う違う!そうじゃない!」なんて鈴木雅之ばりのツッコミを思わずしちゃうわけですよ、テレビに。
そこでだ。今日は、雪国で20年ほど車の運転をこなしてきた僕が、雪道での自動車の扱い方ってやつをエラソーにまとめてみようと思ったってわけなのです。
したがって、雪国にお住まいの方からしたら「そんなこと当たり前だろ」って思うようなことばかりになってしまうと思いますが、そこはまぁ温かい目でよろしく。
一年の半分くらいは、仕事で往復4時間の自動車運転をしてきた僕。もちろん雨が降ろうが雪が降ろうが路面がカチンコチンに凍ろうがね。前置きが長くなってしまいましたが早速いってみましょう!
雪道・凍結道路で車が動かないときの対処法
雪道でタイヤが滑って車が動かないときの対処法
ではまず、雪道でタイヤが滑ってしまい、車が前へ進まなくなってしまったときはどうすればよいのかってお話から。
慌ててアクセルを踏み込まないこと
まず一番大事なのは、慌ててアクセルを踏み込まないこと。ハマリから抜け出そうと、力強くアクセルを踏めば踏むほど深みにはまりますので。
これは、タイヤが雪道に対してしっかりとグリップしていないのにアクセルを踏み込むことで、タイヤだけが空回りしてしまい、タイヤ周辺の雪を掘り続けてしまう状態になってしまうんです。
当然そのタイヤ下に穴ができてしまい、余計に抜け出せなくなってしまうという悪循環。雪道に慣れない人は、コレよくやります(僕も初心者の頃よくやらかしましたから)。
大型車でも人力で押せる
困ったら迷わず助けを呼んじゃいましょうや。一人より二人、二人より三人、三人寄れば文殊の知恵ってやつですよ。
普段から雪の多い地方ですと、雪にハマって動けない車を見つけたら、どこからともなくわらわらと男どもが集まってきて、黙って車を押してくれます。いやこれマジだよ。まぁよっぽどの急ぎじゃない限り。当たり前のようになってるんですよね。
で、動くんですよ、押せば。
僕以前、雪で滑って立往生してる4トン車でも人力で押せましたもん。確かそのときは男4~5人くらいだったと思う。4トン車って言ったらこのサイズね。引越し屋さんとか運送屋さんとかあのクラス。あんなデカいのでもなんとかなるもんなんですよ。
車を前後に揺らすようにアクセルを踏む
でもこの時、押し方や、運転者のアクセルの踏み方にコツが要ります。それは、車を前後に揺らすようにしながらアクセルを踏んだり放したり、それに合わせて押す側も押したり放したりするわけです。
「い~ち、に~い、さ~ん、し~い、GOーーー!!」くらいのタイミングで。・・・わかります?この感覚。文字にして表現するのってなかなか難しい・・・。
慣れてくると、後ろで人が押してくれなくてもコレで脱出できるようになります。優しくアクセルを踏んだり放したりしながら車を揺らし、勢いがついたところで一気に脱出!雪道ならこれで大抵イケるイケる。
凍結した道路でタイヤが滑ってしまうとき
雪は、降りたて積もりたてならまだ大丈夫。危ないのはその雪が1~2日して解けはじめ、早朝・夜間などの低気温により路面が凍ってしまった状態のとき。
最悪、車が制御不能になるので凍結した道路は要注意。そんなときは次の3点に気を付けてみてください。
滑りはじめたらアクセルから足を放しエンジンブレーキを使う
タイヤが滑りはじめたら、そっとアクセルから足を放し、エンジンブレーキを使って車を減速させましょう。エンブレってやつですね。
エンブレってなに?って人のために一応説明。エンブレってのは簡単に言うと、フットブレーキを使わないで、エンジンの抵抗によって車を減速させる機能。とくに何かを操作する必要はありません。アクセルから足を放すだけ。AT(オートマ)車ならね。
MT(マニュアル)車の場合だと、ギアを低くすればするほどエンブレの作用が強くなります。
それでも車の減速が追いつかない場合、フットブレーキを短く小さく踏み(ポンピングブレーキ)、タイヤが滑りかけたら足を放してエンブレを効かせる・・・といったようなテクニックを駆使してみてください。ま、スピードは出さないことっすね、これ大事。
フットブレーキを踏みながらハンドルを切らないこと
凍結した路面上で、フットブレーキを踏みながらハンドルを切るのは絶対にやめましょう。わざと車を滑らせるようなもんです。
右左折する交差点手前までハンドルを切らないで、エンブレやポンピングブレーキで充分に車を減速させてから(停車するくらい減速してから)、ブレーキから足を放した状態でハンドルを切ること。
若い頃、凍結した交差点で誤って車を滑らせ、360度回転させてしまい、対向車線で停止していたトラックのおっちゃん二人に爆笑されたことがあります。恥ずかしかったずら・・・。
橋の上は凍結しやすいので徐行運転
橋の上は特に注意が必要。下が川だと特に、道路の温度が物凄く低くなるためか、めっちゃ凍りやすくなっています。
橋の上を走行するときは上記二点(エンブレを使う・ブレーキ踏みながらハンドルを切らない)を厳守しましょう。
360度回転させた交差点はまさに橋の上でした。余談ですが、スノーボードでは、ジャンプして空中で360度回転することを「サブロク」と呼んだりします。凍結道路でのサブロクはかっこよくもなんともないのでやめましょうね。
雪道・凍結道路走行の注意点と、滑らないための工夫
と、ここまで「雪にハマったり、滑ったときの対処法」を書いてきましたが、根本的にこれらを無くすためにはどうしたらよいのか?
すなわち、雪道や凍結道路でタイヤが滑って動かないような状況を作らないためには、どのようなことに注意したらよいのでしょうか?ということ。
雪が積もっている路肩にわざわざ乗り入れない
テレビ見てても、実際に地元でもよく見かけるんですが、「は?なんでそんなところに乗り入れたの?」ってところに車を停めてる人が結構います。で案の定雪にハマリ、タイヤ滑らせて動けなくなってんの。
走行車線は除雪車や他の車のおかげで雪が無い状態でも、路肩などにまだしっかり積もってる状態ってありますよね。そんな状態の路肩に、わざわざ乗り入れるのはやめましょう。正直イミフ。
だって雪で見えないだけで、雪の下になにがあるのかわからないわけですよ?縁石があるかもしれないし、下手したら溝があるかもしれない。
こういう人よく見かけるので、あえて書いてみました。
トランクや後部座席に重いものを載せる
自動車って、たいてい後ろより前のほうが重いですよね。ボンネットの中にはエンジンやらバッテリーやら乗ってますし、運転席も前側にあるし。それがどうしたのかって?
それはすなわち、車の重心ってのは前めにあるってことです。なので、後部がどうしても(前部に比べて)軽くなってしまい、タイヤの後輪が滑りやすくなるんですよ。
軽トラやトラックなんて特にそう。だって後ろは荷台しかないでしょ?凍結した路面で大型トラックがよく立往生しているのはそのためなんです。見た目に反して後ろは結構軽いわけ。
だから車の重心をなるべく後ろに持っていきたい。というわけで、トランクや後部座席に重いものを載せるってのも、雪道走行に関しては良い工夫だと思います。
オススメは、ぬるま湯をたっぷり入れたポリタンク。20リットルモノを3~4つ乗せとけば、60~80キロの重りになりますからね。
なぜぬるま湯を入れたポリタンクがオススメなのか。それは、雪道や真冬の寒い日に車を運転する際に、重り以外にも大変役に立つ場面があるから。
凍るんですよ、あまりにも寒いと・・・。特にワイパーね。
そんなときぬるま湯をかけて解かしてやることができるってわけです。
真冬の氷点下になるような日に運転するなら是非オススメ。
雪道を運転するとき持ってたら便利な道具
ポリタンクの他に、雪道や凍結道路を運転しなければいけないときに、持ってたら便利な・・・というか必需品ですね、道具を紹介してみます。
雪かきするためのスコップ
ええ、スコップ、必需品です。雪国の人間は、冬になると必ず車に常備します。(するよね?)
スコップはプラスチックのものより、アルミや鉄製のもののほうが断然良いです。というのも、雪の量が多かったり、雪が凍ってたりすると、プラスチック製のスコップだと簡単に壊れてしまうから。
僕はこのタイプ↑の鉄スコを昔から使っております。
牽引用のロープ
雪道でハマったときや、脱輪したときに他の車に引っ張り上げてもらうために必要な牽引ロープも、真冬の運転では必需品です。というか冬に限らず常備しておきたいですね。もしものときのためにも。
これがあれば、JAF呼ばないと助からないようなときでも安心ですね。JAFって結構な金額かかるらしいからね。もちろんどうしようもないときはJAFにお願いしましょう。
外部リンクJAF
まとめ
ということで、雪道・凍結道路でタイヤが滑ったりして車が動かなくなってしまったときの対処法などをまとめてみました。
雪道でタイヤがハマってしまったときのポイントとしては、
- アクセルを踏み込まない
- 助けを呼んで車を押してもらう
- 揺らしながらアクセルを操作する
凍結道路を走行する際の注意点としては、
- フットブレーキに頼らずエンブレを効かせる
- ブレーキ踏みながらハンドルを切らない
- 橋の上はさらに注意!
このあたりでしょうかね。とにかく慌てないことが大事。
まぁもっと大事なのは、そもそもスピードを出さないことと、急ハンドル急ブレーキを絶対にしないことですね。
とにかく事故にはくれぐれも気を付けましょうね!ではでは、しろうめず@ShiroUmezでした。
【関連記事】