2011年に第一子である長女が誕生。
恥ずかしながら、こいつがもう可愛くて可愛くて、それこそ目の中に入れても痛くないほど可愛いんです。
(いきなり気味の悪い親馬鹿っぷりを披露してしまい申し訳ないですが・・・)
そしてその2年後の2013年、次女誕生。こいつがまた最高に可愛い。
妻に似て目がぱっちりしてて、結構早い月齢でニコニコ笑顔を見せてくれてました。
毎日その笑顔で、会社であったイヤな事も忘れさせてくれ、癒されたものです(勿論今もしっかり癒されてますけど)。
娘を叩いてしまった最低の親
さて、良くある話ですが、両親の愛が自分だけに向けられなくなり、面白くないのは当時2歳の長女。
親に注目をされたいのか、いたずらをするようになったり、妹をいじめてみたり。
そんな長女に対して、ある日とうとう全力でキレてしまった最低オヤジ。
確か妹に対していじわるをして泣かせてしまった時だったと記憶してますが、「いい加減にしろ!」と怒鳴り、長女の太ももあたりを結構な力で「パーン」と叩いてしまったのです。
当然2歳長女は号泣。「お父さん!痛いよ!!」と。
・・・その瞬間猛反省、というより本気で後悔しました。感情任せに、なんて酷いことをしてしまったんだろうと。
実は正直その頃、長女に対する怒りをコントロールできない自分に、毎日悩む日々を過ごしていました。
そんな時に書店で手にした本がこれ、「子供が変わる怒らない子育て」。
怒りの感情(イライラ)をコントロールするスキル
タイトルには「子供が変わる」とありますが、実際は子育てに対する親のイライラを解消させ、親自身が変わる為の本であると思います。
親が変わる事によって、結果的に子供ものびのびとした生活を送ることができるように変わっていく、そんなハウツー育児本です。
イライラや怒りを消す方法ではなく、怒りをコントロールするスキルが身につく本、と著者。数多くの「イライラがスーッと消える」テクニックの紹介がされている本書。
その中で実際に自分ができそうなテクニック、やってみたいテクニックを抽出し、すぐに実践する事が可能。
僕もこの本と出会ってから、紹介されているいくつかの「怒りをコントロールするテクニック」を実践しているので一部紹介したいと思います。
怒りの反射を失くす「ストップシンキング」
怒らない技術でとても重要なのは、「反射しない」ということです。
誰かに何か言われたり、されたりしたことに対し、即座に反射すると、怒りとなって表に現れやすいのです。
そこで、いろいろな方法を使って「間」を取るのです。
これを読んでふと、巨大ネット掲示板等でのよくあるやり取り「脊髄反射」を思い出しました。煽られた人が数分も経たぬうちに反射的に言い返すアレw
これをやらかすと、必ずと言っていいほどその掲示板は荒れます。
脳の機能には「思考系」と「感情系」があり、怒りというのは脳の原始的な欲求が現れやすい感情系にあたる。怒りの感情が沸きそうなときに意図的に間をおいて、冷静な「思考系」を働かせてあげるというわけです。
感情のアウトプット「キープメンター」
各地域には、0歳から就園前の子供(と親)を支援してくれる「子育て支援センター」というものがあります。
保育園などの施設の一部を使用し、専門の保育士さんに、子供を遊ばせながら育児の不安などを相談できる地域サービス。
ウチの妻も、子供の就園前によく出掛け、先生あるいはそこでできたママ友と、育児やその他いろいろな悩みなどについて沢山相談していました。
心の中に溜め込まず、吐き出す(アウトプット)ことによって、負の感情を消化させることができる相手を作る。
このような相手の事を「キープメンター」と呼ぶそうです。
リアルでもネットでもアウトプットできる場所や人が1つでもあると、それだけで気持ちがずっと楽になるでしょう。
↑以前某育児系ネットコミュニティでも「ママ友パパ友コミュニティの大切さ」は指摘されていました。
「早くしなさい」という言葉は怒りに繋がりやすいのでやめる
僕が一番ドキっとしたのはこれでした。
ふと気付くと、朝から晩まで子供たちに「早くしなさい!」と声をかけていました。
子供にとっては、靴を履くのも、歩くのも、服を着替えることも大変な作業です。
年齢が小さいうちはなおさらです。
子供には子供のペースがありますし、「早く」と言って急がせたところでできるわけでもありません。
これだけは絶対言わない!と決める事により、「早くしなさい」を言わずに済む工夫を冷静に考える事ができるのだそうです。
この後のイライラに繋がりやすい「早くしなさい」の言葉を絶対に言わないようにしてみる。
これを「アクトカーム」というそうですが、これ本当にオススメ!ストップシンキングと合わせると効果的に怒りの感情を消化することができます。
自分がどのタイミングで怒るのかがわかる「アンガーログ」
- 怒ってしまった出来事
- その時どう感じたのか
- 実際どうしてほしかったのか
- どうしてほしかったかを実現するために何をしたらいいか
このように、子供に対して怒ってしまったときの様子を、ノートなどに書き留めておく技。
アンガーログとはすなわち「怒りの記録」。
書き留めることにより、冷静に自分の怒りを分析することができ、今後同じような場面を回避することも可能になってくるわけです。
そしてこの書き留めるという行為によって、上記の「キープメンター」と同じく、アウトプットすることになるので自然と怒りが消化していく効果もあるのです。
子育て以外にも使えるイライラコントロールスキル
他にも沢山の「イライラをコントロールする方法」が掲載されています。この数々の技術、実際にやってみるとわかるのですが、子育て以外の場面でも大いに役立ちます。例えば仕事上の相手、夫婦間など。
子供や、自分以外の誰かがじぶんをイライラさせているわけではありません。
イライラとは、自分が勝手にやっていることなんです。
そして、人の心を変えることは容易ではありませんが、自分の心の許容範囲は自由自在に変えることができるのです。
それを教えてくれるこの「子どもが変わる 怒らない子育て (フォレスト2545新書)」、子育てや人間関係でどうしてもイライラしてしまう方に是非オススメ!
ということで以上です!しろうめず@ShiroUmezでした。
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